剪定は庭管理の中で最も誤解が多い作業です。「伸びたら切る」という感覚で行うと、木を弱らせることがあります。樹種によって剪定の適期は違い、間違った時期に切ると翌年の花が咲かなかったり、病害虫の入り口を作ったりします。基本的な考え方を整理しておくと、庭の管理がずいぶん楽になります。
落葉樹は冬が剪定の基本 ¶
コナラ、ヤマボウシ、アオダモなどの落葉樹は、葉が落ちた冬(12月〜2月)が剪定の適期です。葉がない状態で枝の構造が見えるので、どの枝を切るかの判断がしやすい。また、冬は木の活動が休眠状態なので、切り口からの病害虫の侵入リスクが低い。春に芽吹く前に終わらせることが大切です。
常緑樹は春と秋に軽く整える ¶
ソヨゴ、ヒメシャラ、カシなどの常緑樹は、春(4〜5月)と秋(9〜10月)に軽く整えます。夏の暑い時期と冬の寒い時期は、切り口が乾燥したり凍ったりするので避けます。常緑樹は一度に大きく切ると葉が少なくなり、光合成が落ちて弱ることがあります。少しずつ、数年かけて樹形を整えるイメージで行います。
花木は花が終わったらすぐ切る ¶
ウメ、サクラ、ツツジなどの花木は、花が終わった直後が剪定の適期です。花芽は夏から秋にかけて形成されるので、その前に剪定を終わらせる必要があります。花が終わってから時間が経つほど、翌年の花芽を切ってしまうリスクが高まります。「花が終わったらすぐ」を習慣にしてください。
剪定カレンダーを作ることの意味 ¶
施工後にお渡しする剪定カレンダーには、その庭の樹種ごとに適切な剪定時期と方法を書いています。庭によって植えている木が違うので、カレンダーも一つひとつ作ります。「いつ、どの木を、どう切るか」が一覧になっていると、管理の見通しが立ちます。年に何回庭に出ればいいかも、ここで確認できます。
剪定の時期を間違えると、木が弱ったり翌年の花が咲かなかったりします。「この木はいつ切ればいいですか?」という質問も、メールで気軽に聞いてください。